2015年2月26日木曜日

「返り点」の基本(1)。

ブロガー九(二 三 は無い)
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(〇一)
① 読漢文
① 漢文を読む。
(〇二)
② 学漢字
② 漢字を学ぶ。
従って、
(〇三)
①+②=
③ 読漢文漢字
③ 漢文を読み、漢字を学ぶ。
(〇四)
④ 有漢文
④ 漢文を学ぶ者り。
(〇五)
⑤ 欲漢文漢字
⑤ 漢文を読み、漢字を学ばんと欲す。
(〇六)
⑥ 不常聞鳥啼梅樹
⑥ 常には鳥の梅樹に啼く声を聞か不
従って、
(〇三)~(〇六)により、
(〇七)
③ 二 一 二 一。
④ 下 二 一 上。
⑤ 下 二 一 中 上。
⑥ 下 中 二 一 上。
であって、
③ 二 一 四 三。
④ 四 二 一 三。
⑤ 五 二 一 四 三。
⑥ 五 四 二 一 三。
ではない。
従って、
(〇七)により、
(〇八)
③ 二 一 二 一。
 二 一
 二 一
下 中 二 一
に対して、
③ 二 一 四 三。
 二  三。
 二 一 四 三。
五 四 二  三。
は「不可」である。
従って、
(〇八)により、
(〇九)
二 の下には、一 が、無ければならず、
二 の下には、三 が、有っては、ならない。
は、「定理」である。
(一〇)
「定理(〇九)」が成り立つ所以は、
① 一 二 三 四 五 ・ ・ ・ ・ ・
② 上 中 下
に於いて、
① を挟んで返るならば、その時に限って、
② を用ゐる。
といふ「ルール」が有るからであるが、
② 上 中 下
③ 甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
に於いて、
② を挟んで返るならば、その時に限って、
③ を用ゐ、
③ 甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
④ 天 地 人
に於いて、
③ を挟んで返るならば、その時に限って、
④ を用ゐる。
といふのも、「ルール」である。
然るに、
(一一)
① 学漢文
① 漢文を学ぶ。
⑦ 有文者
⑦ 文を学ぶ者有り。
⑧ 不文者
⑧ 文を学ぶ者有ら不。
⑨ 無人知一レ去=
⑨ 人の去る所を知る無し。
加へて、
(一二)
レ下・・レ・・上レ 。
レ乙・・レ・・甲レ 。
レ地・・レ・・天レ 。
等も、「不可」ではない。
従って、
(一一)(一二)により、
(一三)
① レ
② 一 二 三 四 五 ・ ・ ・ ・ ・
に於いて、
① を挟んで返るならば、その時に限って、
② を用ゐる。
といふ「ルール」は、無い。
従って、
(一〇)~(一三)により、
(一四)
教科書等に於いて、
① レ
② 一 二 三 四 五 ・ ・ ・ ・ ・
③ 上 中 下
④ 甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
⑤ 天 地 人
といふ「順番」で、説明されるからと言って、
① レ
② 一 二 三 四 五 ・ ・ ・ ・ ・
③ 上 中 下
④ 甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
⑤ 天 地 人
といふ「順番」で、用ゐられるワケではないが、
② 一 二 三 四 五 ・ ・ ・ ・ ・
③ 上 中 下
④ 甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
⑤ 天 地 人
といふ「順番」に関して、
この通りの「順番」で、用ゐられる。
すなはち、
(一〇)により、
(一五)
⑤ 天地点 が用ゐられる際には、その前に、
④ 甲乙点 が用ゐられてゐる必要があり、
④ 甲乙点 が用ゐられる際には、その前に
③ 上下点 が用ゐられてゐる必要があり、
③ 上下点 が用ゐられる際には、その前に、
② 一二点 が用ゐられている必要がある。
平成二七年〇二月二六日、毛利太。

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